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デザインノートPremium『未来をつくるデザイン図鑑 太刀川英輔/NOSIGNER』

デザインとは、目的を達成するための手段だ。ときに一人ひとりが健やかで幸せな暮らしを送るために、ときに企業が経済活動を発展させるために。いつの時代もデザインは、人々のさまざまな願いを実現するために、その力を発揮してきた。人間の活動が地質や生態系に多大な影響を与える「人新世」に突入しているという議論がなされている現代において、地球の生態系と共生しながら、未来にわたって持続可能な社会を構築することが、我々人類の大きな願いになっている。

 本号で特集するNOSIGNERを率いる太刀川英輔は、さまざまな領域のスペシャリストたちと協働しながら、防災、環境、食、地域、教育など現代社会が抱えるさまざまなイシューに対して、デザインができることを追求し続けてきたデザイナーだ。
「未来をつくるデザイン図鑑」と題した本特集では、NOSIGNERによるデザインの実践(=HOW)を紹介するだけではなく、その背景にある社会課題(=WHY)にもフォーカスを当てる。WHYとHOWを行き来しながら、社会の要請に応えてきたNOSIGNERのデザイン活動からは、より良い未来をつくるためのさまざまなヒントを見出だせるはずだ。

太刀川英輔(たちかわえいすけ):アートディレクター。横浜市出身。2003年法政大学工学部建築学科卒業。2006年慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程に在学中、あえて個人名は出さずNOSIGNERとして活動。2011年3月の東日本大震災復興支援のためのOLIVEプロジェクトとともに個人名を明かし、社会や未来に役立つデザインのみを手掛けるデザインファームを標榜するデザイン組織NOSIGNERを設立。ブランディング、商品企画、グラフィック、パッケージ、建築、空間デザインなど複数の領域にわたるトータルディレクションを行う。2021年に著書『進化思考』(海士の風)で山本七平賞を受賞。同年、JIDA(公益社団法人 日本インダストリアルデザイン協会)の理事長に史上最年少で就任、現、代表取締役社長、Expo 2025 大阪・関西・日本館 基本構想 クリエイター、金沢美術工芸大学客員教授 キリロム工科大学(カンボジア) 理事、株式会社マチミライ株式会社 チーフデザインオフィサー、株式会社47プランニング 取締役、株式会社ゼンループ チーフデザインオフィサー/取締役。

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定価:2,000円+税
ISBN:978-4416623978
2024年2月14日発売

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